1980年12月8日、ジョン・レノン射殺。逮捕されたマーク・チャップマンが凶行に至るまでの最後の3日間を描く。
現在も服役中のチャップマンへの200時間にも及ぶインタビューをもとに作られた作品。 ハワイからNYへやってきたチャップマンはホテルに宿を取ると、早速ジョンが住むダコタハウスへと向かう。待ち続けて3日目、とうとうチャップマンの前にジョンが現れて…。 情緒不安定で正気と狂気の間を揺れ動くチャップマン。緊迫した3日間が本人のモノローグで語られていく。85分間淡々とチャップマンの心の動きと変化を追っていくのだが、結局のところ何故彼がジョンを殺すに至ったのか、それは最後まで謎のままだった。ファンとしての独占欲がそうさせたのだろうか。ひょっとして本当の動機はチャップマン本人にも分からないのかもしれない。ホテルの自室で鏡に向かって銃を構える仕草は、「タクシー・ドライバー」のトラヴィスの姿と重なった。殺害の真相というより、チャップマンの神経質で自己顕示欲が強く、協調性のない、際立って特異な性格ばかりが印象に残る映画だった。当然だが、後味の悪さは格別。 チャップマンを演じたジャレッド・レト。なんとこの役のために30キロも体重を増やしたそうだ。彼は「ロンリーハート」でも前髪をわざわざ抜いて頭の薄い殺人鬼を演じていた。最近妙に体を張っている童顔37歳。以前は2枚目路線だった記憶があるのだが、性格俳優に転向するつもりなのか?グルーピー役のリンジー・ローハンはミスキャストのような気がする。リンジーは何をやってもリンジーなんだよなー。 公式サイト 「チャプター27」 Chapter 27 (07年/アメリカ、カナダ) 監督・脚本=J・P・シェファー 出演=ジャレッド・レト リンジー・ローハン ジュダ・フリードランダー
by pandarin_0728
| 2008-06-29 20:56
| DVD・映画鑑賞記
|
ファン申請 |
||