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『死にぞこないの青』

a0021956_21312118.jpg小学6年生のマサオ(須賀健太)は些細な事がきっかけで新任の男性教師・羽田(城田優)からイジメを受け始める。やがてそれはクラス中に広がり、マサオは孤立していく。そんな彼の前に、ある日、全身傷だらけの不気味な少女・アオ(谷村美月)が現れる。マサオの目にしか見えない彼女はイジメに泣き寝入りする彼に教師への復讐を指示する。

原作は乙一。乙一といえば、「きみにしか聞こえない」の映画化は個人的にイマイチだったが、「暗いところで待ち合わせ」(田中麗奈主演)はかなり面白かった!ということで今回も期待大。

小学生が主役なのでジュブナイルっぽいのかな?と思ったが、とんでもなくダークな物語でビックリ!小学生は見てはいけない。それでもラストは無理矢理(?)感動に結び付けるあたりは、乙一らしいと言えばらしいが…。とにかく、マサオをいじめる教師の陰湿ぶりが異常だ。見るからに意地の悪そうな教師ならまだしも、表向きは清潔で善良ぶっている教師だからタチが悪い。やたら彫りの深い顔の城田優が演じると恐ろしさ倍増で…。

演技と分かっていても、子供が大人に一方的に迫害されるシーンは気分が良いものではないなぁ。執拗な描写にいよいよ気分が滅入ってきたところで、マサオの前に謎の少女アオが出現。腕を縛られた拘束服姿、口の裂けた真っ青の顔。もろに特殊メイクだけど、初めて登場するシーンは結構ビビッたよ…。

人間の心に天使と悪魔が棲むならば、アオはマサオの悪魔の心が具現化したもの。「先生を殺せ」というアオの言葉にそそのかされたマサオは決行を決意するが…。最後の最後に教師がマサオをいじめていた理由が分かるんだけど、どうもイマイチ説得力が足りないなぁ。まぁ復讐を描くのではなくて、いじめられたらやられっぱなしじゃダメ、勇気を持て!というメッセージは感じられたけど…。

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「死にぞこないの青」 (08年)
監督=安達正軌
出演=須賀健太 谷村美月 城田優 坂井真紀 入山法子 博多華丸
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by pandarin_0728 | 2009-02-14 21:35 | DVD・映画鑑賞記
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