カテゴリ:読書( 15 )

最近読んだ本(2011年7月)

久々にDVDで映画鑑賞。「ぼくとママの黄色い自転車」という映画を見る。
昨年の四国旅行で行きそびれた小豆島が舞台で、映像は文句なしに素晴らしかったが、肝心の物語はなんだか微妙。特に、子役の演技に興ざめ。父親役は阿部サダヲだった。サダヲで思い出したけど、こないだ聴いたグループ魂の「職務質問」って曲が面白すぎて涙が出そう。マイケル(笑)





遅ればせながら、先月までに読んだ本。暑さで読書も進まず・・・。



a0021956_20365949.jpg「幸福な生活」 百田尚樹

百田尚樹の短編集。表題作を含む全18編。「最後の一行がこんなに衝撃的な小説があったろうか」という宣伝文句通り、毎回最後のセリフ一言で衝撃的なオチをつけている。文字を追っているうちに隣の行が目に入ってネタバレしてしまうということを防ぐためか、オチのセリフはわざわざ1ページめくった先に書いてあるという手の込みよう!背筋の凍りつくもの、思わずクスっと笑ってしまうもの、悪趣味なもの、ズッコケそうになるもの、などなど盛り沢山。ある程度オチが読めるものもあるし、読み終えたらすぐに忘れちゃいそうな話ばかりだけどね。どれも何気ない日常が舞台になっているせいか、ありそうでなさそうな、でもありそうな・・・という感じが面白かった。私が一番好きなのは「そっくりさん」かな。


a0021956_2037081.jpg「東京難民」 福澤徹三

親の夜逃げで仕送りが途絶えた主人公の大学生。学費滞納になり除籍、アパートも追い出され、仕方なく自活の道を選びバイトを探すがどれも長続きせず、ついにネカフェ難民に・・・そして辿り着いたのはホームレスのテント村だった、という何だか現代的なシビアな物語だった。ひょんなことからホストになって裏社会に足を踏み入れかけたり、日雇いの肉体労働を経験して額に汗して働くことの大切さを知ったり、それまでの平々凡々な学生生活とは打って変わって波乱万丈な毎日。数カ月の間に一生分の苦労を経験したんじゃないかというほど。今のご時世、一歩間違えれば明日は我が身と思えるから、読んでいて結構しんどい。また主人公の青年がお人好しというか、世間知らずというか、自分からトラブルを招くような行動ばっかり取るもんだからイライラさせられっぱなしなのだ・・・。テント村でのカリスマホームレスとのやり取りは説教臭さも感じて、やや退屈。


a0021956_2037028.jpg「裁かれた命 死刑囚から届いた手紙」 堀川惠子

昨年、NHKで放送した「死刑裁判の現場~ある検事と死刑囚の44年」を見た。今回そのドキュメンタリーのディレクターが、番組後にさらなる綿密な調査によって明らかになった事柄をまとめて、本作を出版したとのこと。番組では加瀬亮による朗読で長谷川死刑囚の手紙が読み上げられ印象的に残ったが、この本ではさらに番組内では紹介しきれなかった何通かの手紙も収録されている。司法のあり方を考えさせられるだけでなく、著者の言葉にもあるように、戦後の「家族」の波乱に満ちた生き様を描いた力作だと思う。


a0021956_20365842.jpg「勝手にオスカー」 石川三千花

昔、テレ東の「シネマ通信」でやってた石川三千花によるコーナー「勝手にシネマ」が好きだった。そういえば、ロミー&ラスティは今頃どうしてるんだろう?デ・ニーロの顔真似が上手かったよなぁ。ジェファソンも懐かしい。さて、本作はオスカー授賞式でのセレブのファッションチェックを写真とイラストで綴った本ということで、石川三千花らしい辛口ツッコミあり、ゴシップネタありで、ハリウッド好きには楽しい1冊。スターの顔面「お直し」への容赦ないツッコミに苦笑。15年分ということで、登場するスターの面子にも懐かしさを感じる。


a0021956_20365843.jpg「昭和の美人女優」

昭和のアイドル雑誌「平凡」の秘蔵写真だけに、どの写真もクオリティが高くて感涙もの。ありがたい84人分。モノクロなのにこの瑞々しさ・・・。やっぱり昔のスターは最近のタレントとはオーラがケタ違いだわ。ぜひ男優編も出していただきたい。
この本とは関係ないけど、3月にNHKでやった池部良の追悼番組に、若くして引退した杉葉子が出てきてビックリ。昔の女優さんにしては大柄で目立ってたけど、現在ロス在住、80歳過ぎとは思えぬ溌剌としたお姿に感動。


a0021956_2037141.jpg「ユニクロ帝国の光と影」 横田増生

「96パーセントの日本人がユニクロで買い物をした経験がある」だって。すごいなー。
それだけ身近な企業だけに興味深く読めた。同じSPA企業であり、ユニクロが目標とするZARAやGAPとの比較が特に面白かった。


a0021956_20365729.jpg「ヒロシです。華も嵐ものり越えて」 ヒロシ

こないだ久々にテレビに出ていたヒロシ。仕事がないとか言ってるわりに、しっかり本を出したと宣伝していたので、気になって読んでみた(笑) いわゆるネタ本。30分ちょっとでサクッと読める自虐ギャグ集。忘れかけられた(?!)芸人が、今が旬のスカイツリーをバックに映った写真がなかなかイカす。


その他、読んだ本では震災関連の、

a0021956_20365934.jpga0021956_20365711.jpg「帰宅難民なう。」 
「東日本大震災の流言・デマ」

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by pandarin_0728 | 2011-08-07 21:12 | 読書

最近読んだ本(2011年6月)


宮部みゆきの「火車」が韓国で映画化
らしい。
舞台を韓国に移して・・・となるとどうアレンジされるのか?
原作は文句なしに傑作だったけれど。



a0021956_13103567.jpg「こちらあみ子」 今村夏子

発売当時気になりつつも読まずじまい。先日、三島由紀夫賞受賞のニュースを聞き思い出して読んでみた。どこか懐かしいような、透き通った空気感が素敵な作品だった。「あみ子」というちょっと(いや、かなり)変わった少女が主役の物語。あみ子は頭のネジの外れちゃったような女の子なんだけどなんか憎めない。彼女を通して見た父や母、兄、初恋の男の子。ネジがいかれたあみ子目線で描かれているので、彼らの人物像が完全な形で浮き上がるわけじゃなくて、断片的にしか分からない。逆にそれがそれぞれの登場人物にミステリアスな印象を与えて興味がわく。あみ子を中心とした登場人物たちの会話が短くて簡潔なのにすごく魅力がある。どこか西の方言だと思うんだけど(著者の出身地は広島だから広島弁?)、これがまたリズム良くて。なんとなーく以前読んだ「ヘヴン」(川上未映子)や「きことわ」(朝吹真理子)を思い出したが、私は「あみ子」が一番好きだな。一緒に収録されてる短編「ピクニック」、これまた変わったお話だったなぁ。


a0021956_1310848.jpg「ある少女にまつわる殺人の告白」 佐藤青南

本年度「このミス」大賞の優秀賞受賞作。タイトルに「告白」とある通り、「ある少女」を知る人々がインタビューに答えるという、湊かなえの「告白」と同じ形式で紐解かれる物語。養父から虐待を受けて児童相談所に保護された10歳の美少女。あれから10年後、彼女は大人の女性に成長したのだが・・・。
殺人事件と封印された真相。人々の告白によって、少女の取り巻く環境や、どこか謎めいた彼女の人物像が徐々に輪郭を現していく。自分にとっては必要な人間か不要な人間か。その残酷なまでの彼女の取捨選択には寒気がした。虐待を受けた不幸な少女が、生き伸びるために自然と身につけた術だったのだろう。「白夜行」のヒロイン雪穂に通じる恐ろしさを感じた。幼なじみの「入江君」の成れの果てはちょっと残念(笑)


a0021956_13103175.jpg「砂上のファンファーレ」 早見和真

映画にしてもドラマにしても家族モノは好きだけど、ミステリ以外でこんなストレートな家族小説を読むのは久々かも。母、長男、次男、父の順に各章それぞれの立場から見た「家族」の姿。
物忘れがひどくなり、自分の身に起きた異変に怯える母、父母の借金の事実を知り愕然とする長男、家庭崩壊の危機をマイペースながら自分なりに乗り越えようと立ち上がる弟、そしてこれまでの人生を見つめ直す父。得体のしれない体の異変に脅かされる母のパートは結構じわじわとしたホラーな怖さがあったなぁ。お先真っ暗な精神状態に追い込まれる長男のパートも、身重の妻との感情のすれ違いなんかも加わって気まずい空気。ちゃらんぽらんに見えて意外に頼もしい立ち回りを見せる次男のパートが一番勢いあったかも。父は他に比べると印象が薄いなぁ。 というか、なんだかこの小説、希望の光がチラチラ見え始めた頃から、だんだん面白さが失速する。最終章なんて、肝心なドラマの重要な場面を根こそぎ早送りしちゃったみたいな急展開で白けてしまった。長男の嫁の唐突な改心には苦笑。本の紹介ページに「もう暗い家族の話はうんざりだ!(by著者)」ってあったけど、暗い頃の描写の方により魅力を感じた私でした。


a0021956_13102859.jpg「誰でもよかった」 五十嵐貴久

なんじゃこりゃ! (笑)
ほとんどを登場人物の会話で占めているではないか。立て篭もり犯人と警察の交渉人のやり取りを中心に、ほぼ1冊会話文で成り立っている。なんだかシナリオを読んでるみたいで、小説としての面白味に欠ける。犯人の人物描写とかよく分からないままで、ドラマとしての肉付けが全然足りない。ページ数が多くて結構分厚いのに、中身は薄っぺらい。


a0021956_13101436.jpg「三陸海岸大津波」 吉村昭

40年前に書かれた吉村昭の本作が今回の震災以降ベストセラーになっているという。明治29年、昭和8年、昭和35年に三陸海岸を襲った津波について、著者自ら現地を泊まり歩いて入念に調査したルポタージュ。当時の人々の貴重な証言も収められているが、なかでも昭和8年の津波を体験した子供たちが書いた作文は特に印象的だった。幼い文章ながら、子供らしい率直な言葉で語られる津波の記憶はとても生々しい。被害地域の地名も今回の震災で何度も耳にした地名がたくさん出てきて、その被害状況が現在の姿と重なる。


a0021956_13102227.jpg「無銭ひとり散歩」 辛酸なめ子

ガイドブックには載ってない一風変わった東京散歩。
ヤンキー高校の文化祭、早朝ホストクラブ、区役所ランチ巡りなど、タウン編・グルメ編・イベント編・ショッピング編に分けて辛酸なめ子が辛口レポ。お金をかけずに楽しむがコンセプトになっている。ヤンキー高校の文化祭はちょっと見てみたいかも。もはやヤンキー学生に絡まれることを心配する年齢でなくなった今がチャンス、みたい(笑)


a0021956_13101183.jpg「図説 英国メイドの日常」 村上リコ

メイドといっても、秋葉原のメイドじゃなくて・・・本家本元の英国ヴィクトリア朝時代のメイドさんに関する本。何となく目についたので読んでみたけど、これがなかなか面白い。当時の写真や絵画、少女雑誌の挿絵などもふんだんに掲載されていて見入ってしまう。メイドを絵柄にしたレトロなポストカードが100年以上前のものとは思えないくらいポップで可愛い。若くしてメイドとして就職したうら若き乙女たち。その仕事内容をはじめ、恋愛事情やメイド服についても詳しく書かれている。メイド服に昼用(ピンク)と夜用(黒系)が決められていたとは。


a0021956_13101810.jpg「脱税秘録」 大津學

著者は国税局の元凄腕調査官で、様々な脱税の手口や摘発の裏話などを明かした本。
これを読む時のBGMはもちろん「マルサの女」のテーマソング(笑) それにしても、あるところにはあるんだなぁ~大金が。あの手この手の脱税手口にはもうビックリ。でも、巧妙に財産を隠している曲者の脱税者も、調査官に追い込まれると意外とあっさり不正を認めるものなのね。脱税者を逃がすまいと動かぬ証拠を突きつける調査官たち、その執念に感服。


a0021956_13102555.jpg「こどもの発想」 天久聖一

コロコロコミックに連載され小学生に人気を得た「コロコロバカデミー」。与えられた問題にあえて間違えてボケる、という決まりで、読者の小学生が応募した珍回答の傑作選。
当時(10年位前)の小学生たちの本気ぶりが凄い。本気のバカなのだ。ほぼ8割が下ネタなんだが、小学生時代のあの貪欲な好奇心は一体どこから来るのだろう。解答用紙にあるBの濃い鉛筆の筆跡も懐かしい~。
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by pandarin_0728 | 2011-07-06 13:41 | 読書

最近読んだ本(2011年5月)

マルマルモリモリが頭から離れない今日この頃。



a0021956_2052643.jpg「ユリゴコロ」 沼田まほかる 

実家の押入れから偶然見つけた4冊の古いノート。そこには隠された殺人の記録が綴られていた。その書き手を探るうち、父と母の封印された過去が明らかになる。
沼田まほかるの待望の新刊、やっと読めた!男女のドロドロを描いて右に出る者はいない彼女。今回はなんと家族間の愛と、切っても切れない絆を描いている。ストレートな家族ドラマではなく、一風変わったミステリーな捻りが加えられているのがいかにも、という感じ。何者かが書いた殺人の手記と、それを読む主人公の青年の出来事が交互に語られていく。赤裸々な告白手記が衝撃的ながら引き込まれる!(桐野夏生の「グロテスク」の手記を読んだ興奮にちょっと似てる) その分、手記以外の描写、主人公の青年のストーリーに少し物足りなさを感じてしまう。しかしラストは確かに驚きだった。そう来たか!手記から一転、ちょっと綺麗すぎる着地点に若干戸惑いつつも、始まりからラストまで一気に読ませる手腕はさすが。

あと、 これまで謎の作家だったまほかるさんのインタビューを発見。写真付き!


a0021956_205255.jpg「グッバイ・ヒーロー」 横関大

以前読んだ「再会」の著者による新作。ピザ屋の宅配バイトの主人公・亮太が訪れた配達先は立てこもり事件の現場だった。そこからあれよあれよと事件に巻き込まれていく。人質の「おっさん」との奇妙な友情を軸にした物語。
ある日突然事件に巻き込まれた主人公。今風の兄ちゃんのわりにはずいぶん度胸が座ってるなぁ。ヤクザまがいの男に堂々と渡り合っちゃうし。もうひとりの主人公「おっさん」が謎だらけ。実はものすごい悪い奴なのかと思って、どこで本当の姿を現すのだろう?と身構えていたが、結局イイ人だった。謎めいたままだったけど。ちなみに、「おっさん」は俳優の斉藤暁に脳内変換して読みました~。


a0021956_2052363.jpg「首都圏住んで得する街ランキング50」

自治体によって、暮らしにかかるお金の違いが分かる本。各項目ランキング形式なので分り易く、自分の住む自治体がどの辺りにいるかもチェックできる。空き巣・引ったくりの被害数、コンビニの数、給食費や保育料の高い安い、ゴミ出しの手間と予算など。給食費が小中6年間通すと自治体によって十数万円の差が出るのには驚いた。今回の震災もあって耐震住宅改修助成金については特に注目して見てしまう。最大300万円の補助が受けられる自治体からゼロの自治体まであり、対応は様々である。パワースポットの数ランキングとか高級スーパーの数ランキングなんて、個人的にはどうでもいいけど…。むしろ安いスーパーのランキングの方が役立つのに。あと、ゴミ出しについての項目に誤った情報あり。「ゴミ袋が無料・指定なし」の市区一覧表に、実際には指定袋が義務付けられている市も掲載されているので要注意。調査不足なのかミスプリントか。


a0021956_2052335.jpg「何かのために sengoku38の告白」 一色正春

中国漁船と海上保安庁の巡視船の衝突ビデオをYoutube上に投稿した元海上保安官の手記。投稿の前後から取り調べに到るまでの過程が詳しく記されていて興味深かった。しかし、最後までsengoku38というハンドルネームの意味は明かされてなかったので余計に気になってしまった。


a0021956_2052649.jpg「まさかジープで来るとは」 せきしろ、又吉直樹

自由律俳句集+エッセイ、そしてゆる~いスナップ写真の載った本。写真も著者達が撮っていたのか。ちょっとVOWっぽい写真もあって面白かった。自由律俳句だそうだけど、一言ネタ集っぽい感じかな。あんまりピンと来ないやつもあったが。一見誰でも作れそうな短文でも、わずかな文字数で面白い句を作るのってとても難しいだろうな。


a0021956_2103571.jpg「公安を敗北させた男 国松長官狙撃事件」 小野義雄

警察庁長官狙撃事件についての分析本の新刊。事件の関連本「警察庁長官を撃った男」や「時効捜査」も読んだので、こちらの新刊も気になって読んでみた。「公安を敗北させた男」とはK巡査長のこと。著者(元新聞記者)による、これまでの捜査資料などから真犯人を推理したうえでの、最終章「犯行を再現する」がなかなか臨場感があって興味深い。


a0021956_2052860.jpg「贖罪」 酒井法子

図書館からまた微妙なタイミングで本が巡ってきました。この乗り遅れた感がなんとも。
結構厚みのある本なのね・・・1ページ1ページの紙が厚いせいかな?のりピー警察署から保釈されて出てきた時、どれだけヤツレきった顔で出てくるかと思ったらなんかすごく可愛くてビックリでしたけど(笑)、まぁその陰では彼女のためを思っていろいろと動いてくれたスタッフがいたんですね。当時の「舞台裏」がわかる本でした。


a0021956_2052458.jpg「文士の舌」 嵐山光三郎

24人の文士が愛した名店とエピソード。この本の中に登場するお店で私が行ったことがあるのは、「染太郎」(坂口安吾)だけ。染太郎は中学生の頃のお正月に、浅草寺で初詣の帰りに食べに行った覚えが。木造の民家みたいな店構えだけは印象に残っている。肝心の味は忘れた・・・。


a0021956_205266.jpg「苦節23年、夢の弁護士になりました」 神山昌子

37歳から挑戦した司法試験に連続22回失敗、61歳にして23回目の試験に合格した女性弁護士が書いた本。家事と仕事をしながら23年間も試験勉強をし続けるっていうのはホント大変だろうなぁ。23年の間に試験の傾向とかも変わってくるだろうし…。そのめげない根性というのはやはり凄い。軽い話口調で綴られており読みやすい。苦労した受験生時代についても同様にサラリと書いてあるから実感しづらいけど。初志貫徹!


a0021956_2052750.jpg「なぜ取り調べにはカツ丼が出るのか?」

タイトルの感じからサブカル系の本かと思いきや、大学のセンセイが書いているだけに、かなり真面目にドラマの「ベタな表現」について分析している。恋愛ドラマのベタ、ホームドラマのベタ、刑事ドラマのベタなどなど。真面目ゆえ、面白さを求めると物足りなさアリ。あと、表紙と挿絵がなんか怖い・・・
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by pandarin_0728 | 2011-05-31 21:03 | 読書

最近読んだ本(2011年4月)

胃の不調からくる背中痛と肩痛と腰痛でご飯も受け付けなくなり、我慢できず病院へ行ってきた。
6年前、胃カメラ飲んだ時と同じ薬を出してもらって、少しずつ回復中・・・
ところで、胃薬の最終兵器こと(?)タケプロン。6年前はかなりでっかいカプセルで、カプセル苦手な私には飲み込むのにひと苦労だったのに、今はラムネみたいに舌で溶かして服用するタイプの錠剤に進化を遂げていた!しかもイチゴ味で美味しいという・・・。


そんな調子なので、月末は本があまり読めなかった。


a0021956_21152414.jpga0021956_21152760.jpg「ポリティコン」 桐野夏生

桐野夏生の新刊。上下巻の大作で、文藝春秋の特設サイトも気合十分。

山形県にある架空の村「唯腕(いわん)村」。いわゆるコミューンと呼ばれる自給自足の共同体が舞台。相変わらず濃厚な桐野ワールドが繰り広げられ、読み応えたっぷり!理想郷とは名ばかりの村の実態、村人たちそれぞれの複雑な人間模様。その中の若い男女の10年に渡る物語が中心になるのだが、とりわけ上巻で描かれる青年・東一(トイチ)のキャラクターが強烈。人間の醜い部分を寄せ集めたような男で、強欲で傲慢でおまけに女好き。とはいえ完全な悪人とも言い切れない部分もあって、嫌悪感は感じるものの憎めないというか。まぁ、今回の登場人物は誰もがどす黒いものを持っているけども。上巻、孤独な彼の悪あがきはみっともないを通り越して哀れなほどだった。下巻は、東一が恋焦がれる新しい村人・マヤの目線から描かれる。これまで謎めいていた彼女の内面が明らかにされるので、下巻の方が上巻以上に引き込まれて読んでしまった。


a0021956_21152628.jpg「きことわ」 朝吹真理子

今年の芥川賞受賞作品。25年ぶりに再開した貴子(きこ)と永遠子(とわこ)の物語。
少女時代と大人の女性になった今、2つの時がゆらゆらと行ったり来たりしながら綴られていく。読み終わって、「あぁ純文学だなぁ」と色んな意味でため息・・・。特にこれといった出来事は起こらず淡々と進んでいったり、いかにも文学的な美しい表現が使われていたり、ふだん大衆小説やミステリ小説に慣れているせいか、多少のこそばゆさも感じつつ、少女時代のノスタルジックな情景描写はとても美しかったし、全体に漂う現実離れした透明感みたいなものは、それはそれで魅力的ではあった。


a0021956_21152788.jpg「鬼」 今邑彩

ちょっとゾクッとする物語を集めた短編集。
日常に潜んでいそうな不気味な物語から、ホラーっぽい味付けの物語まで全10編が収録されており、ちょっとしたオムニバスドラマを見ている感覚。どれも30~40ページ前後なのでテンポよく読める。全体的な感想は面白かったと言えるんだけど、じゃあどれが一番良かったか?と聞かれると、どれも微妙に思えてくるのはなぜだろう(笑)


a0021956_21152898.jpg「再会」 横関大

江戸川乱歩賞受賞作。とある郊外で起きた殺人事件。凶器となったのは、この町で育った幼なじみ4人が23年前に小学校の校庭に埋めた拳銃だった。

封印されたはずの事件が、23年の年月を経て当事者たちすら知り得なかった真相と共に明らかになるミステリー。登場人物がわりと限られているし、文章も易しいのでサクサク読める。その分、アッと驚くような仕掛けも印象に残るエピソードもないけど。あと、ちょっと偶然に頼りすぎな気も。よく出来た2時間ドラマを見ているような感じ。


a0021956_21152511.jpg「KAGEROU」 斉藤智裕

去年、話題になった水嶋ヒロの著作。図書館で予約しておいたら、すっかり忘れた頃にようやくまわってきた。なんだこの乗り遅れた感。
さて、酷評が目立つ本作ですが、それも納得って感じかな。字も大きくて詰まってないので1~2時間で読めるんだが、なんか妙に疲れたというか。つまらない映画をじっと我慢して見続けた後の疲労感みたいな。ストーリーもどっかで聞いたことがあるような、なんだか既視感があるというか。何度となく出てくる気障な比喩表現がどうにもこうにも薄ら寒い。主人公が40歳のリストラサラリーマンなのに、そのまま中学生男子と言われてもおかしくないくらい未熟なキャラクターなのもちょっとね。


a0021956_21152555.jpg「アマゾン・ドット・コムの光と影」 

アマゾンの物流センターにバイトとして6ヶ月間潜入した著者によるルポ。普段気軽にアマゾンで買い物しているだけに興味深い。アマゾンがマスコミに対して、これだけ徹底した秘密主義をとっているとは知らなかった。なんといっても印象的なのは物流センターでの労働の実態。ハイテクなIT企業の裏で、物流に関わる人々のアナログな作業。そこはまさに日の当たらない場所・・・。かっちりと梱包され、ものの1~2日程度で届けられるアマゾンの商品を見て、機械か何かでいとも簡単に発送作業をしているものだと錯覚していた。購入者がクリック一つで注文するのと同じようにはいかないのが現実だ。ちなみについ最近、同じ著者でユニ○ロに関する本も最近出たらしい。ちょっと気になる。


a0021956_21152420.jpg「秋葉原事件 加藤智大の軌跡」 

タイトルの通り、加藤の生い立ちから事件を起こすまでの軌跡を辿ったもので、その深層心理を追うというよりは、これまで裁判で出てきた事柄を時系列で淡々と綴ったような感じ。産経の法廷ライブと合わせて読むと良いかも。リアル社会とネット社会の住み分け。リアルではそれなりに仲の良い友人(それも複数)がいたにも関わらず、加藤はネット社会の人間に救いを求めた。もし依存度の高さが逆であったなら・・・事件を食い止めることが出来たのではないかと思わずにいられない。
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by pandarin_0728 | 2011-04-27 21:28 | 読書

粘り強く

余震、しつこい!よくもまぁ毎日欠かさずにって感じです。入浴中という丸腰の時に襲ってくるのはやめていただきたい。

ここ数日、昼間の停電に備えて、図書館でせっせと本を借りている。閉館時間が早まったとはいえ、あまりにも普段と変わりなく時が流れる我が町の図書館。やっぱり落ち着く。その帰り道、いつものスーパーに寄って、地震以来毎日恒例となっている納豆チェック。やっぱり今日も入荷ナシか!ガッカリして帰宅してパソコン開いたら、首都圏のナトラー向けにこんなニュースが。

そんなこんなで、最近(ここ1ヶ月くらいで)読んだ本を。

【小説】

a0021956_207392.jpga0021956_2072593.jpg「砂の王国」(上下巻) 荻原浩
直木賞ノミネート作。元エリート証券マンで今はワケあって路上生活をしている主人公。路上で知り合った口の上手い辻占い師と組み、類まれなる美貌とカリスマ性を持つホームレス青年を教祖に仕立て、新興宗教をおこして金儲けを企む。
以前読んだ篠田節子の「仮想儀礼」とかなり被る感じ。「仮想儀礼」を先に読んでいたのでどうしても二番煎じに感じられ残念。どちらにしても、破滅へと向かっていくんだけど。上下巻の長編だけど、下巻でやや失速。謎の美貌ホームレス・ナカムラの素性が明らかになる過程がなんだかヒネリが無さすぎる。


a0021956_2092979.jpg「痺れる」 沼田まほかる

「彼女がその名を知らない鳥たち」で気に入った沼田まほかるの本。他の作品も読んでみたくなり、まずは一番気になったタイトルの「痺れる」から。9編からなる短篇集で、どれ一つハズレがないのがスゴすぎる。期待を裏切らないダークで濃厚な描写。怖いんだけど、ホラーの怖さとは違う、もっとジメーっと忍び寄るような嫌らしさ。沼田まほかるの描く男の人ってみんな怪しくて気持ち悪いのに、妙に気になる。冒頭の「林檎曼荼羅」の不穏な空気に息詰まりならがも完全に引き込まれ、最後の「エトワール」ではまさかの結末に震える。人間の心の闇は深いな・・・。「テンガロンハット」のハンサムなのに異常なほど厚かましい便利屋の男は、勝手に沢村一樹に脳内変換して読ませていただきました。

a0021956_20104550.jpg「九月が永遠に続けば」 沼田まほかる

完全にハマってしまった沼田まほかる。こちらはデビュー作で、ホラーサスペンス大賞受賞作。
高校生の息子がある日ゴミ出しに行ったまま、それっきり行方不明になる。事件なのか事故なのか。まさか自らの意志による失踪なのか?だとしたら、母一人子一人で仲良くしてきたのになぜ?やがて母が知らない息子の一面が明らかになるが・・・。なんというか、こんなふうに可愛い息子を手放すことになるなんてショッキングだろうなぁ。
スリリングな展開には惹きつけられたけど、これまで読んだまほかる3作品の中では個人的には評価は低め。一部の登場人物の設定に無理を感じてしまったので。

a0021956_2014625.jpg「インターフォン」 永嶋恵美

団地を舞台にした10編からなる短編ミステリー。
「団地萌え」の私としては、つい気になって手にとったけど、「痺れる」を読んだ後では全てにおいて物足りない。情景描写が弱くて、どれも印象に残らず。そんな中から強いて選ぶなら「花笑み」だろうか。

a0021956_2015967.jpg「灰色の虹」 貫井徳郎

去年BSの「週刊ブックレビュー」で著者本人が解説していて興味をもちました。
無実の罪で投獄された主人公の青年。やがて彼が出所。その後、当時事件に関わった刑事、検察官、弁護士、裁判官が次々と殺されていく…という、なんだかものすごいストーリー。主人公が殺人犯とされてからの家族、恋人、近所の人など周囲の反応がリアルで怖い。スピーディな展開の復讐劇なので、映画かドラマに向いてそう。


【エッセイ・その他】

a0021956_2019356.jpg「もぎりよ今夜も有難う」 片桐はいり

女優・片桐はいりがキネマ旬報で連載していたエッセイの単行本化。
学生時代に銀座の映画館(現在のシネスイッチ銀座)で「もぎり嬢」のアルバイトをしていた彼女。今も昔も変わらず持ち続ける映画館への並々ならぬ愛情がひしひしと伝わってくる。映画好きなら一度は憧れるバイトじゃないかな。個人的には映写技師を一番やってみたいけど。シネコンが増える昨今、この本で語られるような古き良き映画館ならでは良さが失われつつあり、ちょっと寂しい気持ちになった。

a0021956_2019471.jpg「こんな「健康食品」はいらない!」 若村育子

これはとってもタメになる本だった。個人的には、健康食品に関しては何となく懐疑的であったけど、ここまで説得力のある解説を読んでホントすっきり。実際によく知られた商品の名前を出しているので、すごく分かりやすい。しかも結構毒舌。結局のところ、科学的な根拠のない健康食品を食するよりは、身近にある食材から直接栄養を取り入れた方が良いということ。しかも、その方がより栄養素が高いどころか、価格も安くすむ。まぁ分かりきったことなんだけれどね。健康食品以外にも、トクホの商品やその他の体に良いとされてきた食品についても解説されている。

a0021956_20212673.jpg「ラジオ北野」 ビートたけし

ビートたけしが様々な分野の専門家と対談したもの。「新潮45」の連載をまとめた本らしい。
印象に残ったのは七つ目の対談かな。合併などで新しい市や町などが出来る時に新たに付けられる、平仮名・カタカナの混じった地名への違和感はすごく共感した。昔ながらの地名が消えていくなかで、新宿・神楽坂周辺で守られている粋な町名の数々は素晴らしい。

a0021956_20222076.jpg「あたらしいみかんのむきかた」 岡田好弘

思わず試してみたくなる、みかんの斬新なむき方。
挑戦してみようと思ったけど、けっこう難易度が高そうでくじけてしまった・・・。
ナビゲーターの昭和顔の小学生「むきおくん」のセリフがシュールだ。

a0021956_2023415.jpg「磯野家の相続」 長谷川裕雅

相続について、磯野家を例にしてさまざまなパターンを解説。
「ワカメ、大好きな彼と事実婚状態!」
「波平に愛人!」など、衝撃的な例えが並んでいて思わずニヤニヤしてしまう。

a0021956_20233681.jpg「100均フリーダム」 内海慶一

100均で見つけたヘンで不思議な商品がズラリ。
著者による冷静なツッコミコメントに爆笑。
便利で実用的な100均商品が目立つなかで、こんなにもヤバい商品たちが紛れていたのか・・・。

a0021956_20241264.jpg「うさぎとマツコの往復書簡」 中村うさぎ、マツコ・デラックス

サンデー毎日の連載をまとめたもの。意外にもすごく真面目な往復書簡。

a0021956_20244426.jpg「エコラム」 リリー・フランキー

雑誌「ポパイ」連載のエッセイ10年分。結構な厚み。
10年ほぼ下ネタなのがある意味すごい・・・。

a0021956_20252519.jpg「パリのすみっこ」

クウネルの本。
普通のガイド本とは違って、ちょっとマニアックなお店がピックアップされていて面白い。
パリの「ぞうきん犬」がすごく可愛い!
厚みのわりにとても軽い本で、片手で持って読んでも疲れないのがイイ。


【ノンフィクション】

a0021956_2026461.jpg「さよなら、サイレント・ネイビー 地下鉄に乗った同級生」 

地下鉄サリン事件の実行犯の一人で、死刑が確定した豊田亨。その豊田と東大大学院時代の同級生だった著者が書いた本。刑務官に「人格者」と言われるほどの豊田が、なぜオウムにのめり込んでいったのか。残念ながらこの本を読んだだけでは十分には分からなかった。ジャーナリストや専門家ではない、旧友だからこそ知り得ることを期待していたのだけど。この前の3月20日でサリン事件から16年が過ぎた。一連のオウム事件に関しては今も強い関心を持っているので、今後も関連本を読んでいきたい。


そうそう、以前読んだ「ふがいない僕は空を見た」が今年の本屋大賞にノミネートされてました!
ぜひ受賞してほしいな~。
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by pandarin_0728 | 2011-03-26 20:17 | 読書

最近読んだ本(2010年11月)

a0021956_2081966.jpg「ふがいない僕は空を見た」 窪美澄

5つの章からなる人間ドラマ。登場人物は共通しているけど、各章で語り手(主人公)が変わる。それぞれの章はそれほど長くはないが、人物や情景の描写が緻密でページ数以上の深みが感じられる。特に「セイタカアワダチソウの空」の章が素晴らしすぎる。この章は、冒頭の章で登場する男子高校生の同級生で、ただの脇役と思われた福田良太が主人公だ。15歳といえば、それだけで尊くてキラキラと眩しい年頃だというのに、彼の過去も現在もどん底だ。大人に助けを求めたいのに、必死に叫んだとしても誰の耳にも届かない。だから初めから叫ぶことすら諦めているような・・・そんな境遇の男の子。

小説を読んでこんなに胸が締め付けられたのは久々かも。なんだろう…この切なくて、苦しくて、泣き出したくなる感覚。この章だけを題材にもう1冊小説を書いてほしいくらい。もっともっと読んでいたいと思わせる本だった。なんとこれが著者のデビュー作らしい。なんだかこの人はいまにすごい作品を書いてくれそうな気がする。次回作が出たら、真っ先に買って読もう。


a0021956_208191.jpg「彼女がその名を知らない鳥たち」 沼田まほかる

読み終えて、夕飯の支度を始めてからも涙が出てきて困った。

恋人と別れた寂しさを埋めるように、冴えない年上の中年男・陣治とだらだらと同棲を続ける主人公・十和子。醜悪な陣治の全てを嫌い、蔑み、八つ当たりする十和子に対して、献身的とも思えるほど尽くす陣治。ある日、十和子が陣治とは正反対の水島という男と関係を持ってから、2人の生活は徐々に歯車が狂い始める。

十和子が陣治に見せる露骨な嫌悪は読んでいてこちらも気が滅入ってくる。それを承知しながらもなおも十和子に執着する陣治にも執念に近いものを感じてゾッとする。2人の異様な男女関係は一体どうしてなのだろうと思っていた。そして、十和子に愛人が出来たことから、2人の関係はさらに不穏な空気を帯びてくる。全ての秘密が明らかにされるクライマックス。陣治のこれまでの不審な行動のワケが、明かされた事実と繋がって、そのあまりに深い愛に驚愕する。ラストの陣治の行動には・・・。しばらく放心状態。


a0021956_208745.jpg「『怖い絵』で人間を読む」 中野京子

風景画にしても肖像画にしても、絵画の時代背景や登場人物を詳しく知ることで、絵画鑑賞がこんなにも楽しくなるとは。平易な解説がありがたい。1枚の絵にドラマがいっぱい詰まってるんですね。これまで美術館などに行っても、大雑把に鑑賞して単純な感想しか持たなかったことを反省。というか、もったい。絵にまつわるエピソードを事前に知っているのと知らないのではホントに大違いなんだなぁ。


a0021956_20875.jpg「正式名称大百科」

タイトルそのまんま。身近なのに名前を知らないモノって結構あるな。思わずメモっておきたくなる。ゲジゲジの正式名称は「ゲジ目ゲジ科ゲジ」だとか・・・。
他にも、お寿司によく入っている緑の葉っぱみたいな仕切りは「バラン」。パンの袋を閉じる水色のプラスチックは「バッグ・クロージャー」。弁当に入ってる魚の形をした醤油入れは「ランチャーム」。床屋の店先でぐるぐる回っている赤青白の看板は「有平棒(あるへいぼう)」。視力検査の「C」はランドルト環。膝の後ろの窪みは「ひかがみ」。ラーメンの湯切りざるは「てぼ」などなど。


a0021956_2082135.jpg「日本映画 空振り大三振」

「映画秘宝」に連載された記事をまとめたものらしい。2009年に公開された日本映画46本がとことんこき下ろされてます。メジャーな作品からちょっとマイナーな作品まで。何が一番ビックリって、取り上げられている46作品中、自分が見たことのある作品が1本も無いことだ。もう少し映画を見なくては・・・。でも、この批評を読むとどれも「見なくて良かった~」と思ってしまう。


a0021956_208654.jpg「成功するキャラクターデザインの法則」

やっぱり「ひこにゃん」の可愛さは頭ひとつ抜けているような気がする。「くまのがっこう」ってそんなに人気なのかー。ここには載っていないけど、個人的に気になるゆるキャラは先日の四国旅行で見つけた愛媛・今治市のご当地キャラ「バリィさん」、あとは千葉・君津市の「きみぴょん」かな・・・。
そういえば、東京駅地下街に「キャラクターストリート」というキャラグッズ店が集う商店街があるけれど、そのなかのリラックマグッズの専門店に集う客層にビックリ。お客でごった返す店内、なんとその半数は男性ではありませんか。しかも年齢層も大学生風の若者から中年サラリーマンまで幅広い。リラックマって男性に人気なのでしょうか?他のキャラグッズ店には見られない現象でした。


a0021956_20889.jpg「いざ志願!おひとりさま自衛隊」 岡田真理

なぜか萌え系な表紙。
【予備自衛官とは】・・・普段は社会人や学生としてそれぞれの職業に従事しながら、一方では自衛官として必要とされる練度を維持するために訓練に応じるものです。そして、予備自衛官と即応予備自衛官は、防衛招集や災害招集などに応じて出頭し、自衛官として活動します。(防衛省HPより)
要するに、有事の時に駆りだされる自衛官のこと。なんか普段はサラリーマンなのに、ピンチの時に正義のヒーローに変身する「スーパーマン」みたいだなぁ。「予備自衛官」なるものがあったことを初めて知った私だけど、本作はその程度の関心しか持ってなかったフツーの女性(著者)がひょんなことから予備自衛官を目指してみるという、いわゆる潜入ルポ。表紙の通り、軽~い文体でレポされていて、未知の世界だった(とは言い過ぎか?)自衛隊の裏側が垣間見れる。
「予備」と付いていても入るためにはちゃんと試験もあるし、軍事訓練だって男性でも途中脱落者が出るほどにハード。実弾の射撃訓練もある。どう考えても普通以上の体力でないとついて行けなそう。


a0021956_208685.jpg「となりのモテは蜜の味」 ばばかよ

幻冬舎HP上で連載されていたエッセイとのこと。女子のモテについて分析。一部の書きおろしを除いては今もHP上に残っているのでそこで読めば十分かも・・・。HPの方がイラストも沢山載ってるし。
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by pandarin_0728 | 2010-12-02 20:09 | 読書

最近読んだ本(2010年10月上旬~中旬)

a0021956_17214097.jpg「大正・昭和 乙女のロマンチック図案」

大正・昭和時代の乙女たちが愛した図案集。薔薇、苺、ハート、小鳥、クローバーetc…色とりどりのバラエティ豊かな絵柄たち。眺めているだけで幸せな気分に!どれも手書きで温かみがあって素敵。桃色や水色など優しいパステル調の絵柄が多い中、蜘蛛の巣や十字架をモチーフにした大胆なものもある。しかも色も赤や黒。これはまさしく現代でいうゴスロリではないか!大正・昭和時代からすでに存在していたとは・・・。化粧品や石鹸・お菓子などのパッケージも載っていて、こちらもまた素敵すぎ。
化粧水やコロンが入った西洋風のガラス瓶、おしろいやお菓子の入った缶など、今見てもモダン。昔は空いた缶などを取っておいて、小物入れなどとして使っていた。子供の頃、母の裁縫箱の中の飴玉の缶々に、色とりどりのボタンがじゃらじゃらと入れられていたのを思い出した。


a0021956_17214129.jpg「変な給食」

文字通り「変な給食」がずらり勢揃い。日本各地の小学校で実際に出された給食なんだとか。表紙にも載っているソフトクリームのコーンを強引にくっ付けたパンには度肝を抜かれた(笑) しかし、ご飯よりもパンや麺類がやたらと多いんですね、最近の給食は。ファーストフード店や居酒屋のメニューのような給食ばかり。さらに、必ずと言っていいほど付く甘いデザート。果物なら良いけど、チョコとかそのまんまスナック菓子が出たり・・・。


a0021956_17214217.jpg「監察医の涙」 上野正彦

「死体は語る」などの著作で知られる元監察医・上野正彦による本。長年に渡り監察医として直面してきた様々な死と、それにまつわる忘れられないエピソードなどが語られている。悲しみ、怒り、切なさ…読んでいて色んな感情が押し寄せてくる本だった。冒頭の「刑事の涙」というエピソード。貧困の中、過労死した母とその傍らで立ち尽くす幼い兄妹。担当した刑事が耐えきれず流した涙。40年後の今、天涯孤独となった兄妹は今どこでどうしているのだろう。


a0021956_17214116.jpg「ミムラの絵本散歩」 ミムラ

女優・ミムラが書いた絵本にまつわるエッセイと、雑貨店・カフェなどを巡った街歩きフォト。小ぶりのサイズと可愛らしい装丁に惹かれて手に取る。紹介されている本は1冊1冊彼女が選んでいるらしく、どれも思い入れのある言葉で語られている。絵本紹介本に、街歩きフォトが入るのはなぜ?と思ったら、もとは女性誌の連載だったとか。ところで、「ミムラ」ってムーミンのキャラクター「ミムラ姉さん」から拝借した芸名なんですね。てっきり彼女の苗字なのかと思ってました・・・。


a0021956_17214243.jpg「おとなのねこまんま」

ねこまんまのレシピ本。ねこまんまにこんなにたくさんのバリエーションがあったとは。よくもまあこれだけのねこまんまレシピを考えたなぁ。ねこまんま=貧乏臭いイメージを覆すかも?!とにかく手軽だし安く済むのがいいところ。普通におしゃれなカフェメニューに載ってそうなねこまんまもある。小腹の空いた時にサラサラっと食べたい。
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by pandarin_0728 | 2010-10-20 17:33 | 読書

最近読んだ本(2010年9月)

ようやく涼しくなりましたね。数日前までの残暑が嘘のよう。
あれだけ残暑にうんざりしていたのに、いざ涼しくなると暑さが懐かしい。
というか、秋のほどよい涼しさをすっ飛ばして一気に寒くなっちゃったようで、なんか悔しいです。
今月は映画をあまり見てないし、読書も大して進まなかったなぁ。取り立てて忙しかったわけでもないのに・・・。
映画で印象に残ったのは、テオ・アンゲロプロスの「霧の中の風景」。
1ヶ月ほど前にNHKBSで録画したものを、昨日ようやく見たんですが、あまりにも哀しくて美しくて・・・。
感想まとめたいけど、なんか難しくて自信ないです(笑) ついでに「旅芸人の記録」も放送してくれないかな。


とりあえず、今月読んだ本を・・・


a0021956_21534419.jpg「ヘヴン」 川上未映子

斜視が原因でいじめを受けている14歳の「僕」と、不潔と皆から言われていじめられている女子「コジマ」の物語。「僕」が自殺について考える場面で、ふと自分自身が子供の頃に抱いていた死への恐怖を思い出した。あの漠然としているようでどこかリアルな恐怖というのは今でも鮮明に覚えている。大人になり年を取って、あの頃より確実に死に近づいているにも関わらず、死ぬことへの恐怖心は今とは比べ物にならないほど大きかったのだ。
酷い「いじめ」の描写があって暗い物語だけど、不思議と重いとは感じなかった。それはどこか現実味のない、遠いところで起きているようなイメージを受けたから。「僕」や「コジマ」の複雑な家庭環境も垣間見れるが、そこに生身の生活感はほとんど漂っていない。もちろん悪い意味ではなく、むしろ普遍性のようなものを感じた。コジマの造語「うれぱみん」が可愛かった。


a0021956_21534652.jpg「小暮写眞館」 宮部みゆき

宮部作品では「火車」や「理由」のようなミステリが好きだけど、最新作は高校生の男子が主役の青春小説。しかも700ページ超の分厚さ。高校生が主役というだけあって爽やかなタッチだが、登場人物がそれぞれに抱えるモノは実は結構深刻だし切なかったりする。主人公の花ちゃん一家と親族との亀裂は妙に生々しい描写。読んでいてヒリヒリしてくる。
表紙にある電車の風景はどこかで登場するのかな?と思いながら忘れた頃にラストで・・・。読み終えた本をひっくり返して表紙を広げ、その写真を眺めては読後感に浸った。


a0021956_21534513.jpg「着ればわかる!」 酒井順子

セーラー服、陸上自衛隊、巫女、タカラジェンヌ、ゴスロリなどなど、著者が様々な制服や衣装(全18着)を着てみた体験エッセイ。世の中いろんな制服や衣装があるもんだなぁ。客室乗務員やバスガイドはお約束といった感じだが、中には養蜂家なんてマニアックな扮装まで。茶摘み娘ファッションへのエロ目線な分析が何とも・・・(笑)
いずれにしても職業上着用する制服ってのは、やはり着るだけで心もパリっとするものらしい。それだけ制服の持つチカラというのは凄いのだ。制服を着る職業がちょっとうらやましくなる。私の制服遍歴なんか、中学・高校の地味な紺ブレザーと、学生時代にバイトした旅行会社の制服ぐらいだもんな。この旅行会社の制服というのが結構おしゃれだったので、着るとテンションがあがったけど。といっても、平凡といえば平凡。一度はレアな感じの扮装をしてみたいかも。例えば修道女とかどうでしょう。あれ、顔が半分ぐらい隠れるしイケそうなんだけど・・・。


a0021956_21534567.jpg「きな子日和」 丸亀警察犬訓練所

警察犬試験に6度も失敗しながらも健気に挑戦し続けるきな子。数年前にテレビで知って、そのズッコケキャラに釘付けに!そんな愛嬌たっぷりのきな子の写真集。映画も出来たみたいだし、その公開に合わせての出版なのかな。文字もちょっと載ってて、訓練士さんときな子の絆が伺い知れる。あと、子供の頃ウチで飼っていた犬のジョン、雑種だしオス犬だったけど、顔も毛色もきな子にちょっと似ていて懐かしくなった。
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by pandarin_0728 | 2010-09-27 22:11 | 読書

最近読んだ本(2010年8月中旬~下旬)

a0021956_17301342.jpg「なぜ若者はトイレで「ひとりランチ」をするのか」 和田秀樹

「便所飯」。学生など若者がトイレの個室でひとりで昼食を取ることをそう呼ぶのだとか。遂に「トイレで食事禁止」の貼り紙まで登場した大学もあるらしい。なんとまあ。
若者がわざわざトイレで食事を取る理由。それは、食堂など他人の目がある場所でひとりランチをする=「あの人は友達がいないからだ」と思われるのを恐れているから。そんな状況に陥る心理を、最近の学校教育の在り方などから分析した本。さすがに全編「便所飯」ネタというわけじゃなく、中盤以降は違った視点も混じえているが・・・。素直に共感できる部分も多くあるけど、自分の学校・社会経験と照らし合わせると疑問を感じる部分もあり。読む側の世代によって違った感想が生まれそう。


a0021956_17301366.jpg「グロテスク」 桐野夏生

衝撃の一作。いまだに余韻を引きずっている。実際に起きた事件から着想を得て書かれた小説とのことだが、あくまでも内容は独自のストーリー。まさに桐野ワールド全開というべきか。人間(女性)の心のまさに“グロテスク”な部分をこれでもかとえぐっている。読み終えた時には、こちらまで身も心も生傷だらけにされた気分。登場人物はどれも友達になりたくないような嫌な女たち。嫌な女なんて表現は甘いかも。劇中の言葉を借りれば「化け物」だ。だが、この嫌悪感はなぜだろう。自分自身の中にもその嫌な部分が存在していることを自覚させられたからか。
それから、劇中に登場する某女子高での描写。これは女性作家じゃないと絶対書けないだろうな。「なぜ若者はトイレで~」でも語られた「スクールカースト」の極端かつ最悪なケース。


a0021956_17301222.jpg「高峰秀子の流儀」 斎藤明美

私が最も好きな女優、高峰秀子。彼女とご主人の松山善三氏と家族のような親しい付き合いをしてきた著者ならではの本。女優としての彼女の素晴らしさは言うまでもないが、ひとりの女性・妻としての生き方に感銘を受けた。ひと言でいうと、惚れた!こんなにカッコイイ女性がいるなんて。著者の彼女に対する思い入れの深さ、ほとんど崇拝に近いのも無理はない。ところどころに高峰さんやご夫婦での写真が載っているのだが、これがどれも素敵で一枚一枚見入ってしまった。


a0021956_17301114.jpg「原節子 あるがままに生きて」 貴田庄

女優に関する本をもう一冊。こちらは、往年の大女優・原節子の素顔を垣間見ることが出来る本。経済的な事情から女優という職業を選んだという彼女。本人は控えめな性格で野心など無かったが、デビューしてほどなくスター道を駆け上がる。やまとなでしこなイメージが強いが、意外にも素顔はお酒も煙草も麻雀もたしなむ、気さくな女性だったらしい。42歳の時、映画界からすっぱり引退。美しい人は引き際も美しいのだ。現在もご存命というのは間違いないようだが、彼女が今どこに住んでいるかなど詳しいことは謎のままだという。マスコミなどで消息を巡って色々と取材はされてきたようだが、原節子はやっぱり神秘のベールに包まれたままであってほしいと思う。

それにしても、高峰秀子に原節子。日本を代表する大女優なのに、2人とも女優になりたくてなったワケでも、女優業が好きなワケでもなかったなんて・・・皮肉なものだ。


a0021956_17301258.jpg「オーディンの鴉」 福田和代

現代らしいITサスペンス。
「オーディンの鴉」という得体のしれない黒幕の不気味さ。人間の「悪意」ほどホラーなものはないのかも…。ハイテクで便利になった反面、情報漏洩などの危険性が格段に増えた現代。劇中にも出てきたけど、町に溢れる監視カメラ・防犯カメラというのは考えてみたら結構怖い。一度の外出で果たして何台のカメラに自分の姿が記録されてしまうのだろうか。
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by pandarin_0728 | 2010-08-31 17:38 | 読書

最近読んだ本(2010年8月上~中旬)

a0021956_2030112.jpg「ちょんまげぷりん」 荒木源

現在公開中の映画の原作。中村義洋監督だし観たいなーと思いつつ、今のとこ都合がつかないので原作を先に買って読んだ。おおよそ予想した通りのハートウォーミングコメディ。映画化やドラマ化にもってこいという感じの分かりやすい展開。目新しさはないけど、嫌味のない物語。先に映画の予告編を見たせいか、映画のキャスティングで脳内変換して読んでしまった。
それにしても、現代にタイムスリップした江戸時代のお侍さんのなんとかっこいいことよ。「~ござる」「拙者(せっしゃ)」なんて江戸言葉が実にたまらぬ。


a0021956_20295955.jpg「パリジャンと思って結婚したら、ただの貧乏なオタクでした。」 

アキバ系貧乏アニメーターのフランス人と結婚した日本人女性によるエッセイ。国際結婚ならではの行き違いや悩み、失敗談など、合間に漫画も交えながら面白おかしく綴られている。外国人ならではのオモシロ日本語とか思考回路とか、やっぱり独特で面白い。微笑ましく思いながら読み進めていたら、後半に向かうにつれ雲行きがあやしくなり・・・。あれよあれよと予想外の切ない結末に。


a0021956_2030033.jpg「赤ずきん」 いしいしんじ

絵本。
「きょうの猫村さん」のほしよりこによる絵が相変わらず素敵だった。「あたい、スカ生まれのスカ育ち」という「赤ずきん」の蓮っ葉な口調がたまらなく魅力的。話は正直よく分からなかったけど(笑) それでもなんか良いなぁ~と思える大人向けのおとぎ話です。

a0021956_2030118.jpg「コンビニの買ってはいけない食品 買ってもいい食品」

買ってはいけないシリーズの著者による本。学生の頃はシーチキンマヨネーズのおにぎりをよく買っていた私。最近は鮭とかわかめごはんとかあっさり系を選ぶのに、どういうわけかあの頃はシーチキンマヨネーズに凝っていた若かりし私。この本によると、どうやらシーチキンマヨネーズはNGらしい。
著者はカップラーメンなど添加物たっぷりの食品を食べると胃に違和感を感じるそうで、「たまに食べるカップラーメンは美味いんだよね~」などと感じる胃袋の持ち主(私)としては、次々ダメ出しされるお馴染みの商品に「これも?」「これも?」と思わずつぶやきながら読んだ。理屈では分かっているけど、ひとつひとつ気にしてたら食べるもの無くなっちゃうよなぁ。まぁ参考までに。


a0021956_20295936.jpg「格安ツアーのカラクリを知れば、アナタの海外旅行は10倍楽しくなる!」

旅先で日本人が巻き込まれる事故が相次いでいる。下請けとか孫請け、意外と知らなかった現地の実態。何か起きた時はやっぱり大手会社が安心だろうと、多少値段は割高でも安全を買うつもりで選ぶ。そういう消費者も多いだろうし、私もその一人だから他人事とはいえない。
この本はそういう話は扱ってはいないが、旅行会社がどのように格安ツアーで採算を取るかなどが分かりやすく説明されている。航空券単品価格に比べ、パックツアーには航空券どころか宿代も含まれてるのに何故安いのか。旅行・航空業界じゃ当たり前のネタなんだろうけど、初心者としてはなかなか参考になった。
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by pandarin_0728 | 2010-08-20 20:33 | 読書