『オープン・ウォーター2』

a0021956_219503.jpgダイビング中に海に取り残されたカップルの悲劇を描いた「オープン・ウォーター」の第二弾。前作は他人のミスで窮地に追い込まれるひたすら気の毒なカップルが主役だったが、今回は自らが引き起こした単純ミスが命取りになる。

豪華ヨットでメキシコ湾クルーズと洒落込む3組のカップル。沖合いで泳ぎを楽しもうと、ヨットを停泊させ次々と海に飛び込んでいく。散々遊んで、さてヨットに上がろうと思ったところ、甲板に上るためのハシゴを掛け忘れたことに気付く。

これはもう大チョンボとしか言いようがない…(笑) でも現実にありえない話じゃないので怖い。なんとかヨットに上がろうと色々試してみるものの、どーしても上がれない。冷えていく体、消耗する体力と気力。案の定、順繰りに犠牲者が出てくる。ある意味、サバイバルムービーといっていいかも。お約束キャラとして、仲間の足を引っ張るバカ男や、一人ぎゃあぎゃあ錯乱する金髪ギャルがいたりして、観る者をイラつかせます。ワンシチュエーションながら、前作同様に張り詰めた緊張感を楽しめましたね。泳ぎが得意じゃない者としては、このテの海洋パニックは結構恐ろしい。ヨットに一人残された赤ちゃんの存在が効いていた。

予告編のナレーションがふざけすぎで笑えます。本編より面白いよ…。

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公式サイト

「オープン・ウォーター2」 Open Water 2 : Adrift (06年/ドイツ)
監督=ハンス・ホーン
出演=スーザン・メイ・プラット リチャード・スパイト・ジュニア ニクラウス・ランゲ
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# by pandarin_0728 | 2008-02-06 21:13 | DVD・映画鑑賞記

『リトル・チルドレン』

a0021956_20471535.jpg郊外の閑静な住宅街に住む主婦サラ(ケイト・ウィンスレット)は、近所の公園で司法試験の合格を目指す主夫ブラッド(パトリック・ウィルソン)と出会った。いつしかお互いに惹かれあい、不倫の仲になる2人。そんな中、街では元性犯罪者のロニーが釈放され問題になっていた。

「リトル・チルドレン」というタイトルだが、主役は子供ではなく大人。それもかなりディープな大人の世界。なんだか皮肉なタイトル。見終わって、言葉に出来ぬやるせなさと悲しさと憂鬱感が残った。それだけどっぷり浸かって心揺さぶられた2時間。決してハッピーとは言えないけど、「救い」の残されたエンディングだった。

自分の日常が退屈だと感じることは、誰しも一度はあるだろう。主人公のサラとブラッドもそんな思いを感じながら日々をやり過ごしている。しかし、平凡=幸せなことだと気付くのは、映画の最後の最後になってから。魔が差すって言葉があるけど、何てことない日常をこんなに恐ろしく緊迫感いっぱいに描くなんて…ちょっとゾッとしてしまった。トッド・ソロンズからシニカルさを抜いて、もっと現実的にした感じ。ひたすら居心地が悪いのだ。人間のあまり触れたくないところを見せられてしまったというか。幼児性愛者の男(ロニー)が子供たちで賑わうプールに現れ、母親たちがパニックになるシーン。まるでサメでも現れたように、大騒ぎでプールから子供達を避難させる。あまりに過剰な反応が滑稽だが、自分もあの場にいたら同じことをしてしまうだろう。
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ロニーを演じるジャッキー・アール・ヘイリーがあまりにも気持ち悪くて、それだけでかなり衝撃的だった。てっきりホンモノを連れてきたのかと…(笑) その昔、「がんばれベアーズ」に子役として出たこともあるらしいが、「リトル~」は実に13年ぶりの映画出演だとか。13年もの間、彼を干していたハリウッドは少し反省しないとね。

公式サイト

「リトル・チルドレン」 Little Children (07年/アメリカ)
監督・脚本=トッド・フィールド
出演=ケイト・ウィンスレット パトリック・ウィルソン ジェニファー・コネリー ジャッキー・アール・ヘイリー
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# by pandarin_0728 | 2008-02-04 20:50 | DVD・映画鑑賞記

『私たちの幸せな時間』

a0021956_17264576.jpg自殺未遂を繰り返す元歌手のユジョン(イ・ナヨン)は、シスターである叔母に連れられ刑務所を訪問。そこで出会った死刑囚のユンス(カン・ドンウォン)と週に一度面会をすることになる。初めは反発しあっていた2人だが、愛に飢えた人生を送ってきた似た者同士であることに気付き、今まで知ることのなかった安らぎを感じ始める。

韓国のベストセラー小説が原作とか。重い題材を綺麗なラブストーリーに作り上げるのは、良くも悪くも韓国映画らしいところかしら。死刑囚を演じるのがカン・ドンウォンなんだけど、どうもアイドル臭が抜けて切っておらず、過酷な運命を背負った苦労人には見えなかった。
ファンならそこも萌えポイントなんでしょうけどね…。

だいたい、3人も人を殺した死刑囚と面と向かって話すなんて、普通なら躊躇しちゃうよねぇ。手錠はしてるが、柵も何もない部屋で自由に歩き回れるし。そもそも共通の話題なんて見つかるのだろうか?それも3時間も!しかし、ヒロインはめっぽう気の強いイ・ナヨンちゃんですからー。彼女は過去のある事件が原因で母親と不仲になっており、これまでに3回も自殺未遂を繰り返してきた。シャバで心を分かりあえる相手はいないが、囚われの死刑囚とは孤独な者同士で心が通い合っちゃうんだなー。
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ラストの死刑執行シーンは情感たっぷりすぎて、若干しらけてしまった。監督は「力道山」の人なのね。今回の作品なら「力道山」の方が個人的には良かったかな。まぁ、「力道山」にはソル・ギョングっていう素敵に泥臭い役者がいたからね。今回も彼を主演にした方が良かったのでは?なんて思ったぐらい。もしくは、「悪い男」に出たチョ・ジェヒョンで。(個人的趣味丸出し…笑) あと、看守役のカン・シニルさんはいつ見ても良い演技してますね。

公式サイト

「私たちの幸せな時間」 (06年/韓国)
監督=ソン・ヘソン
出演=カン・ドンウォン イ・ナヨン カン・シニル ユン・ヨジョン
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# by pandarin_0728 | 2008-02-02 17:37 | DVD・映画鑑賞記

『ブラック・スネーク・モーン』

a0021956_20581915.jpgアメリカ南部の田舎町。妻に逃げられた男ラザラス(サミュエル・L・ジャクソン)は、道端に倒れていた若い女性(クリスティーナ・リッチ)を発見する。彼女の名はレイ。子供の時の虐待が原因でセックス依存症となり、恋人(ジャスティン・ティンバーレイク)がいながら、行きずりの男と肉体関係を重ねていた。レイの心に深い闇を見たラザラスは鎖で縛りつけて彼女を監禁、病んだ心を癒そうとするが…。

中年男が若い娘を鎖で監禁??なんだかアブナイ映画と勘違いしそうだけど、実は真面目なヒューマンドラマだった。ラザラスがレイに施す「癒し」は一風変わったものだったが、あれだけ自堕落で攻撃的だったレイがラザラスに心を許し、しだいに穏やかになっていく姿を見てホッとした。南部独特の埃っぽい空気、汗がまとわりつくようなベタッとした湿気が何ともけだるい。

クリスティーナ・リッチがすっかり大人の女性になっていたのはビックリ~。ポッチャリしてる印象があったけど、見違えるようにスレンダーに。今回はかなりハードな役柄で、よくもまぁここまで頑張りましたって感じ。サミュエル・L・ジャクソンも相変わらずカッコイイねー。おまけにギター片手にブルースまで唄っちゃって渋すぎる。いかりや長さんみたい。
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公式サイト

「ブラック・スネーク・モーン」 Black Snake Moan (06年/アメリカ)
監督=クレイグ・ブリュワー
出演=サミュエル・L・ジャクソン クリスティーナ・リッチ ジャスティン・ティンバーレイク
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# by pandarin_0728 | 2008-01-29 21:05 | DVD・映画鑑賞記