遅ればせながら劇場で鑑賞。 公開から2ヶ月近く経った平日の昼間でしたが、まだまだお客さん入ってました。 零戦を設計した実在の人物・堀越二郎の半生と、彼の婚約者との悲恋を描いた物語。 といっても、恋愛部分は堀辰雄の「風立ちぬ」を題材にしているという、なかなかユニークな作品でした。 冒頭の、幼き日の二郎が夢の中で飛行機に乗るシーンから、 何ともいえない郷愁に、早くもジーンとしてしまった。 なんだろう、久々の映画館だからかな。 これまでの宮崎アニメを全部見てきたわけじゃないけれど 今回の作品は大人向けな感じ。 二郎とその婚約者との純愛は、当時の日本人の感情表現にしては かなり大胆というか、今見ても照れるようなベタなものなんだけど そのくせラストはわりとあっさり描かれていたなぁ。 まぁそれはそれで良かった気もする。 作品全体にものすごくピュアな空気感が漂っていて、 二郎の優しさとか彼を取り囲む人間たちの善意が詰まっている。 それらに感動しつつも、悪意とまではいかないけれど、ただのキレイな物語ではないような… やっぱり宮崎監督の映画なんだな~という印象も受けました。 映像はもちろん綺麗でした。 「風立ちぬ」というだけに、いろんな表情の「風」が描かれています。 エンドクレジットで「西島秀俊」の名前を発見。 二郎の大学時代の同級生で、同僚役の声を当てていたのに不覚にも気付かず! 主役の声は庵野秀明がやるって聞いて面白いと思ったけど、やっぱりイマイチですね。 声そのものは悪くないけど、あの棒読みが…。 公式サイト
by pandarin_0728
| 2013-09-12 20:17
| DVD・映画鑑賞記
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