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『リトル・チルドレン』

a0021956_20471535.jpg郊外の閑静な住宅街に住む主婦サラ(ケイト・ウィンスレット)は、近所の公園で司法試験の合格を目指す主夫ブラッド(パトリック・ウィルソン)と出会った。いつしかお互いに惹かれあい、不倫の仲になる2人。そんな中、街では元性犯罪者のロニーが釈放され問題になっていた。

「リトル・チルドレン」というタイトルだが、主役は子供ではなく大人。それもかなりディープな大人の世界。なんだか皮肉なタイトル。見終わって、言葉に出来ぬやるせなさと悲しさと憂鬱感が残った。それだけどっぷり浸かって心揺さぶられた2時間。決してハッピーとは言えないけど、「救い」の残されたエンディングだった。

自分の日常が退屈だと感じることは、誰しも一度はあるだろう。主人公のサラとブラッドもそんな思いを感じながら日々をやり過ごしている。しかし、平凡=幸せなことだと気付くのは、映画の最後の最後になってから。魔が差すって言葉があるけど、何てことない日常をこんなに恐ろしく緊迫感いっぱいに描くなんて…ちょっとゾッとしてしまった。トッド・ソロンズからシニカルさを抜いて、もっと現実的にした感じ。ひたすら居心地が悪いのだ。人間のあまり触れたくないところを見せられてしまったというか。幼児性愛者の男(ロニー)が子供たちで賑わうプールに現れ、母親たちがパニックになるシーン。まるでサメでも現れたように、大騒ぎでプールから子供達を避難させる。あまりに過剰な反応が滑稽だが、自分もあの場にいたら同じことをしてしまうだろう。
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ロニーを演じるジャッキー・アール・ヘイリーがあまりにも気持ち悪くて、それだけでかなり衝撃的だった。てっきりホンモノを連れてきたのかと…(笑) その昔、「がんばれベアーズ」に子役として出たこともあるらしいが、「リトル~」は実に13年ぶりの映画出演だとか。13年もの間、彼を干していたハリウッドは少し反省しないとね。

公式サイト

「リトル・チルドレン」 Little Children (07年/アメリカ)
監督・脚本=トッド・フィールド
出演=ケイト・ウィンスレット パトリック・ウィルソン ジェニファー・コネリー ジャッキー・アール・ヘイリー
by pandarin_0728 | 2008-02-04 20:50 | DVD・映画鑑賞記
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