人気ブログランキング |
<< 『サイボーグでも大丈夫』 『タロットカード殺人事件』 >>

『アヒルと鴨のコインロッカー』

a0021956_2105442.jpg大学進学のために仙台に引っ越してきた椎名(濱田岳)は、アパートの隣人で河崎と名乗る男(瑛太)に声をかけられる。「“広辞苑”を盗みに本屋を襲撃しないか?」と。困惑する椎名だが、翌日、河崎に言われるがまま書店へ向かう。

「陽気なギャングが地球を回す」「死神の精度」、「重力ピエロ」など、次から次へと映画化が進む伊坂幸太郎の小説。本作もその1本。意味不明のタイトル、よくあるオフビート系の青春映画かと思ってたら、とんでもなくヒネリの効いた物語で驚かされた。

隣人・河崎の謎めいた言動と行動の数々。椎名が河崎に翻弄されたように、見ているこちらまでミステリアスな彼に翻弄されてしまう。見ている側は完全に椎名の目線に。のちに「真実」が明かされる時に、それがもの凄く効いてくる。いわゆるミスリードっていうのかな?この騙し方、トリックはお見事!最近の邦画の中では、ストーリーテリングの上手さが卓越してる。セリフにも映像にも伏線がしっかり張られていて、後半にそれらが一つ一つ紐解かれていくのが何とも心地よい。ネタバレになるので、詳しく語れないのが残念!

「白い船」で子役だった濱田岳の成長ぶりも嬉しいが、これまであまり注目していなかった瑛太にも感心させられた。彼の一語一句を噛み締めるようなセリフまわしは、後半への伏線だったのか。「アヒルと鴨のコインロッカー」、その意味が分かった時に切なさが込み上げる映画です。

公式サイト
a0021956_2113437.jpg

「アヒルと鴨のコインロッカー」 (07年)
監督=中村義洋 
出演=濱田岳 瑛太 関めぐみ 松田龍平 大塚寧々 キムラ緑子 なぎら健壱 田村圭生
by pandarin_0728 | 2008-04-16 21:17 | DVD・映画鑑賞記
<< 『サイボーグでも大丈夫』 『タロットカード殺人事件』 >>