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『さよなら。いつかわかること』

a0021956_165445100.jpgイラクへ出兵している妻に代わって2人の娘の子育てをするスタンレー(ジョン・キューザック)。ある朝、彼の元に妻の訃報が届く。

母親の死を2人の娘告げられぬまま、旅に出る父親と姉妹のロードムービー。

妹の面倒をよく見るしっかり者の姉ハイディ12歳。天真爛漫でやんちゃな妹ドーン8歳。無邪気に遊ぶ娘たちに母の死をなかなか告げられない父は、ドーンが行きたいと言い出したフロリダの遊園地を目指し、とりあえず車を走らせることにする。

母親が出兵、父親がその留守を守っている、という設定にまずは驚き。女性の軍人がいる以上その人が母親であることは珍しくはないはず。彼らのような家族がアメリカには沢山いるのかもしれない。

悩める父ジョン・キューザック(だいぶ太った。役作り?)も好演だが、姉妹を演じる子役2人が本当に素晴らしかった。年頃のお姉ちゃんは父親の変化を薄々感じ取ってはいるが、それを決して言葉に出さないし聞き出そうともしない。

タバコにピアス、おもちゃのハウスに留守番電話…。些細だけど心温まるシーンがいくつもあった。父子の絆や互いを思いやる気持ちが伝わってきて胸がじんと熱くなる。旅先で大きな出来事が起こるわけではないし、泣かせる演出なんてひとつも無いのに…。母の死を告げるシーンの「無音」の演出も良かった。家族モノの佳作。

公式サイト

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「さよなら。いつかわかること」 Grace Is Gone (07年/アメリカ)
監督・脚本=ジェームズ・C・ストラウス
出演=ジョン・キューザック シェラン・オキーフ グレイシー・ベドナルジク
by pandarin_0728 | 2008-11-28 17:08 | DVD・映画鑑賞記
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