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『フィッシュストーリー』

a0021956_1514982.jpg1975年、早すぎたパンクバンド「逆鱗」が最後に録音した曲「FISH STORY」。その間奏部分には1分間に及ぶ無音の部分があった。1982年、カーステレオから流れる「FISH STORY」を聴いた大学生(濱田岳)は、間奏部分に女性の叫び声を聞く。さらに時は流れて2009年、女子高生(多部未華子)が乗ったフェリーがシージャックされるが、フェリーのコック(森山未來)は果敢にも犯人に立ち向かう。そして2012年、彗星の衝突による人類滅亡まで残りあと5時間に迫っていた。

ある曲を発端に巻き起こった奇跡が地球滅亡の危機を救う奇想天外なストーリー。
「アヒルと鴨のコインロッカー」のタッグ再び!原作・伊坂幸太郎と中村義洋監督による最新作。これは期待せずにはいられない。しかし、あらすじを読んだところで全くワケの分からない内容…。実際、映画が始まっても何だかワケが分からない。一切関係なさそうな登場人物たちがそれぞれ違うエピソードに現れる。ところがラスト…意外な繋がりが明らかに!正直いってそれぞれのエピソードはそんなに面白いとは思わなかったけど、1つのパンクロックが発端であんなことになるとはね。
「FISH STORY」(ほら話)というだけに、その大風呂敷の広げっぷりがお見事!

「百万円と苦虫女」にも出ていた森山未來が今回もなかなかの好演。イケメン…とは言い難いが、何だろうあの切れのある身のこなし。バレエの心得がある人は足さばきが綺麗だ。

それと「アヒルと鴨~」でも思ったけれど、伊坂作品の映画化を見ると「このシーンは本ではどう表現したのかしら?」と思わされるシーンが多い。「今のシーンって映像でしか表現できないんじゃないの?」みたいな。私が一度も原作を読んだことがないせいもあるけど。何と言うか、ものすごく映画向きの本を書く人なのかもしれない。伊坂作品が次々映画化されるのはそういうことかな、と思った。

公式サイト

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「フィッシュストーリー」 (08年)
監督=中村義洋 原作=伊坂幸太郎 
出演=大森南朋 多部未華子 森山未來 伊藤淳史 濱田岳 石丸謙二郎 高良健吾 山中崇 
by pandarin_0728 | 2009-02-21 15:15 | DVD・映画鑑賞記
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