人気ブログランキング |

<   2008年 05月 ( 8 )   > この月の画像一覧

『ディスタービア』

a0021956_20542055.jpg学校で暴行事件を起こしたケール(シャイア・ラブーフ)は、裁判所から3ヶ月の自宅軟禁を命じられる。自由を奪われた彼は、退屈しのぎに近所の家の覗き見を始めるが、隣に住むターナーが女性を殺害するところを偶然に目撃してしまって…。

目撃者となった若者が、隣に住む殺人鬼と対決するサスペンススリラー。自宅から30m以上離れることを禁じられた主人公。監視のためにGPS機能が付いた機具を足首に装着される(マーサ・スチュワートやパリス・ヒルトンも着けられた例のやつ)。30mを少しでも越えようものなら、ただちに警報が鳴り響きパトカー出動…という、ものすごいハイテク機械である(笑)

隣人が殺人鬼だという決定的な証拠を掴むため、自分が動けない代わりに友達を隣家に忍び込ませたりするのだけど、それがもうドキドキハラハラ。まさにヒッチコックの「裏窓」みたいなスリル。パソコンやビデオカメラなどを駆使しているのは現代らしい。ティーン向けスリラーにしては、なかなか楽しめる作品だった。しかし、アメリカのお家は広~い。

一見紳士風だが、実は恐ろしい殺人鬼役に扮したデビッド・モース。学生の頃、彼のファンだった私。勢い余ってファンレターを書いて送ったら、なんとご丁寧に直筆の返事をいただき、いたく感激した思い出が。きちんと便箋に手書きで文面が綴られていたんですよ。きっと日本からのファンレターが珍しかったに違いない~。

公式サイト
a0021956_20525415.jpg

「ディスタービア」 Disturbia (07年/アメリカ)
監督=D・J.・カルーソ
出演=シャイア・ラブーフ サラ・ローマー キャリー=アン・モス デビッド・モース アーロン・ヨー
by pandarin_0728 | 2008-05-31 21:16 | DVD・映画鑑賞記

『夕凪の街 桜の国』

a0021956_2162393.jpgこうの史代の同名漫画の映画化。原爆投下から13年後と現代、異なる時代に生きる2人の若い女性の姿を通して、戦争と原爆の遺した深い傷跡を映し出す。

昭和33年、原爆の傷跡が生々しく残る広島で、その後遺症で無念にも亡くなった26歳の皆実(麻生久美子)と、その50年後の平成19年、彼女の姪にあたる28歳の七波(田中麗奈)の物語。「夕凪の街」と「桜の国」の二部構成になっている。

皆実は生き残ったことに負い目を感じながら13年間を生きてきた。何か楽しいことがあると、それを遮るように聞こえてくる妹の声。被爆した妹は皆実の背中に負ぶわれたまま息絶えた。以来、彼女は妹の苦しみの声が忘れられない。そして被爆から13年、それまで健康だった皆実の命は突然に奪われてしまうのだった。原爆による心と体の傷…その恐ろしさを改めて感じさせられる前編。

現代のパートでは、皆実の弟の娘・七波が主役。皆実の弟、つまり七波の父(堺正章)は疎開していたため被爆は免れたが、母は被爆者であり、七波は被爆2世だった。彼女は28歳の夏に広島を訪れたことで、これまで深くは考えなかった自分のルーツを見つめなおす。

50年前の皆実を演じる麻生久美子のはかなげな美しさ、現代の七波を演じる田中麗奈の快活さが印象に残る佳作。悲しみの連鎖を断ち切ることは容易ではないけれど、戦後63年、今いちど戦争について深く考えさせられる作品だった。

公式サイト
a0021956_2111449.jpg

「夕凪の街 桜の国」 (07年)
監督・脚本=佐々部清 原作=こうの史代 
出演=田中麗奈 麻生久美子 藤村志保 伊崎充則 堺正章 吉沢悠 中越典子
by pandarin_0728 | 2008-05-29 21:11 | DVD・映画鑑賞記

『パンズ・ラビリンス』

a0021956_23314633.jpg
スペイン内戦終結後もいまだ戦いの続く1944年。母の再婚相手・ヴィダル大尉の下に引っ越してきたオフェリアは、その道中に不思議な昆虫に出会う。それは妖精へと姿を変え、彼女を庭の奥にある迷宮(ラビリンス)へと誘うのだった。


良い映画ほど感想を書きづらいと思う(自分の感想で作品を汚すようなので)。この映画もそのひとつかな。思ったよりファンタジーの部分が少なくて、むしろ戦時中の人間ドラマがメインとなっていたのが意外。

大人達が血生臭い争いを繰り広げる一方で、主人公のオフェリアは妖精に導かれて地下迷宮へと足を踏み入れる。迷宮にいた牧神“パン”に「3つの試練」を与えられた彼女。ある時は森の木の幹が、またある時は寝室の壁や床が不思議なラビリンスへの入口となる。無垢な少女が不思議世界に迷い込むというのが、「不思議の国のアリス」や「千と千尋の神隠し」を思わせる。残忍な継父から逃れるように、オフェリアは地下迷宮に魅了されていく。といっても、迷宮がバラ色の世界かというとむしろその逆で、暗い洞窟のような場所、化け物が棲む恐ろしい場所なのだ。大きなガマガエルやダンゴムシ、そして二番目の試練で登場する怪物(ペイルマン)の恐ろしさといったら!本気で怖かった…。

現実世界でオフェリアの置かれる状況も刻一刻と変化し、ドキドキハラハラの連続。独裁政権に反発するレジスタンス、彼らに密かに協力するメイドのメルセデスや医師の勇気ある行動にも心打たれた。権力に屈しないこと、自由を求めることの大切さを教えられた。悲しい出来事が続く中で、孤独なオフェリアに手を差し伸べるメルセデスの優しさには何度も救われたなぁ。

そしてあのラストシーン。見る人によっては、ハッピーエンドにもその逆にも取れると思う。もしも、オフェリアの幻想にすぎないとしたら…そう考えると、こんな悲しい話ってないなぁ。黄金に輝くラビリンスで、幸せな世界が彼女を待っていたと信じたい。

オフェリア役の女の子が健気で可愛かった~。子役の頃のナタリー・ポートマンみたい。監督は7歳位の子役を探していたらしいけど、当時12歳の彼女を見て脚本を書き変えたらしい。それも十分納得の好演だった。

公式サイト 

a0021956_23312150.jpg

「パンズ・ラビリンス」 El Laberinto del fauno (06年/メキシコ、スペイン、アメリカ)
監督・脚本=ギレルモ・デル・トロ
出演=イヴァナ・バケロ セルジ・ロペス マリベル・ヴェルドゥ アリアドナ・ヒル
by pandarin_0728 | 2008-05-24 23:37 | DVD・映画鑑賞記

『ヘアスプレー』

a0021956_18243169.jpg大ヒットのブロードウェイミュージカルを映画化。
太めの女の子トレーシー(ニッキー・ブロンスキー)の夢は大好きなテレビ番組「コニー・コリンズ・ショー」のダンサーになって、憧れの男性・リンクと踊ること。そんなある日、番組が新メンバーのオーディションを行うことを知った彼女は母親(ジョン・トラボルタ)の反対を押し切ってオーディションに参加する。

カラフルなドレスやビッグヘアなどの60年代ファッション、キャッチーなミュージカルナンバー。舞台でも映画でも評判の作品なだけに、とても楽しかった~。ゴムまりのようにパッツンパッツンのヒロイン・トレーシーが♪ボルティモア~~と颯爽と登場する冒頭からワクワク。演じるN・ブロンスキーは当時18歳・映画初出演だそうだが、その堂々たる歌声とダンスには感心してしまう。彼女と同じくビッグサイズの母親役に扮したトラボルタがこれまたインパクト大。ファットスーツ&特殊メイクでもの凄いことになっているのだが、紛れもなくトラボルタと分かる風貌がおかしくて!それでも、見ているうちにいつの間にか可愛く見えてくる。人間の目って怖い(笑) あの重たいファットスーツを着ても昔取った杵柄(?!)、軽快なステップはさすがトラボルタさま~。トレーシーの親友のロリポップ娘、アマンダ・バインズもキュートだったし、憧れの男の子、ザック・エフロンの可愛さにもノックアウト。主役だけでなく脇役までみんなキュートだったなぁ。

元々はジョン・ウォーターズ監督の88年の同名映画をミュージカル化したものだそう。冒頭でウォーターズがカメオ出演(露出狂のおじさん役!)をしていたのは、そういうワケか。機会があれば、オリジナルも見てみたいな。

公式サイト
a0021956_18223435.jpg

「ヘアスプレー」 Hairspray (07年/アメリカ、イギリス)
監督=アダム・シャンクマン 
出演=ニッキー・ブロンスキー ジョン・トラボルタ ミシェル・ファイファー クリストファー・ウォーケン
by pandarin_0728 | 2008-05-20 18:25 | DVD・映画鑑賞記

『プラネット・テラー in グラインドハウス』

a0021956_20482462.jpg以前見た「デス・プルーフ in グラインドハウス」(タランティーノ監督)に続けて公開された作品。ようやくこちらのロドリゲス版も見ました。謎のウイルスに感染しゾンビ化した人々が町中を大暴れ。主人公たちはゾンビに反撃しながら逃げまくるという展開。こちらはひと言で言うと、ゾンビホラーアクションって感じかな。とにかくグロイ。汚い。(笑)

予告編で見た、ローズ・マッゴーワン演じるGOGOダンサーが義足代わりにマシンガンを装着、片足を上げてブッ放すシーン、とりあえずこれが見れただけで満足かも。お馬鹿すぎる(笑) マーリー・シェルトン&ジョシュ・ブローリンの医師夫婦にも爆笑だったけど。車のドアを開けようとしたら、すっ転んで手首をボキッとやってしまったマーリーが痛々しくも可笑しい。あのユマ・サーマンをビックリさせたような目玉がステキ。

ラブシーンが盛り上がってきたところで、突如「フィルムを消失しました」とテロップ、肝心のシーンをすっ飛ばす。そんな観客を喰った遊び心でも楽しませてくれる。
a0021956_2048104.jpg

「プラネット・テラー in グラインドハウス」 Planet Terror (07年/アメリカ)
監督・脚本・音楽=ロバート・ロドリゲス
出演=ローズ・マッゴーワン フレディ・ロドリゲス ジョシュ・ブローリン マーリー・シェルトン
by pandarin_0728 | 2008-05-14 20:52 | DVD・映画鑑賞記

『私のちいさなピアニスト』

a0021956_21551175.jpgピアニストの夢に破れ、小さなピアノ教室を開いたジス。ある日、近所に住む悪戯っ子少年のキョンミンが絶対音感の持ち主であることに気付く。彼女は彼をコンクールで優勝させ、指導者としての成功を夢見るが…。

ベタだけど、しっかり感動させられるほのぼのハートウォーミング作品でした。貧しい少年キョンミンの隠された音楽の才能を見い出し、彼のレッスンに心血を注ぐジス。音大を出たものの、経済的な理由から留学を断念。音楽の道で成功した同級生を横目で見て、惨めな劣等感を抱いていた彼女は、キョンミンを一流のピアニストに育て上げることで一発逆転を図ろうとするが、そう簡単に物事は進むはずもなく…。

ヒロイン役のオム・ジョンファという女優が、顔も体もどど~んと姉御風で何とも貫禄たっぷり。たまに鈴木砂羽に見えたりもする。彼女に恋するピアノ教室の下のピザ屋店長(パク・ヨンウ)のお人よしっぷりもイイ感じ。こちらはTake2の東貴博に似ている(笑)

ラストで成長したキョンミンのコンサートを観に行くシーンは、ちょっと「リトル・ダンサー」を彷彿とさせたりして。成年の彼を演じた人は韓国の有名なピアニストらしい。どうりで演奏シーンがたっぷりと長いわけだ。

公式サイト
a0021956_2154378.jpg

「私のちいさなピアニスト」 For Horowitz (06年/韓国)
監督・脚本=クォン・ヒョンジン
出演=オム・ジョンファ シン・ウィジェ パク・ヨンウ チェ・ソンジャ ユウ・イェリ
by pandarin_0728 | 2008-05-10 22:01 | DVD・映画鑑賞記

『サッド ヴァケイション』

a0021956_2121555.jpg青山真治監督が故郷・北九州を舞台に描く母と息子の物語。
幼い頃に母に捨てられた青年・健次(浅野忠信)。運転代行の職についていた彼は、客としてやってきた間宮(中村賀葎雄)に出会う。間宮の経営する運送会社にはワケありの人々ばかりが働いていたが、驚くことに間宮の妻が自分を捨てた母親・千代子(石田えり)だと知り、健次は愕然とする。長年恨みを持っていた母親に復讐するため、彼は従業員として働き出すが…。

前回見た「エリ・エリ・レマ・サバクタニ」が酷かったので、青山真治には苦手意識が芽生えつつあったのだけど、今回はとても面白かった。前半で登場人物がひと通り紹介される。一見、なんの繋がりもなさそうな人々。どんな物語が展開するのだろう?と不思議だったが、健次と母親の再会を境に緊迫感で目が離せなくなった。

浅野忠信の狂気をはらんだ静かな演技が素晴らしい。親を亡くした中国人少年の面倒を見るなど心優しい姿を見せる一方で、復讐の機会を虎視眈々と狙う。少しのスキも見逃さない残酷さ。しかし、それを上回る恐ろしさの母・石田えり。はじめは、あんなに色気のある母親なんてイメージじゃないなぁ~と思ったけど、千代子という母親の大胆さ、図太さを表現するにはこれぐらいインパクトのある人じゃなきゃダメだったのかも。何があっても動じず、うっすらと笑顔を浮かべるあの不敵な感じ。すごかったなぁ。彼女の前に、男たちはただ平伏すしかないのだった…。

公式サイト
a0021956_21235271.jpg

「サッド ヴァケイション」 (07年)
監督・原作・脚本=青山真治 
出演=浅野忠信 石田えり 宮崎あおい 板谷由夏 オダギリジョー 中村嘉葎雄
by pandarin_0728 | 2008-05-07 21:27 | DVD・映画鑑賞記

『ブレイブ ワン』

a0021956_20243178.jpgエリカ(ジョディ・フォスター)は婚約者と幸せな日々を過ごしていたが、ある晩2人は夜の公園で暴漢に襲われてしまう。婚約者は死亡、エリカも瀕死の重傷を負う。最愛の人を失った悲しみから立ち直れないでいた彼女だが、ある時、銃を手にしたことから思いがけない形で復讐を果たしていく。

アイルランド出身のニール・ジョーダンが、ジョディ・フォスターを主演に迎えて描く復讐劇。犯罪に巻き込まれること、犯罪を行うこと。どちらも自分とは別世界のことだと思っていたヒロインが、皮肉にもその両方を体験してしまう展開が面白い。一番の目的は恋人を殺した犯人に復讐を遂げることだが、その前に偶然出くわした銃撃犯や強盗犯も射殺してしまう。はじめは銃の扱い方も知らなかった彼女が、悪者をやっつける「必殺仕事人」と化すのには苦笑してしまったが、道徳的には許されないとはいえ、そのクールな姿にすっかり魅せられてしまった。

何と言っても演じるジョディが男前。化粧っけのない顔に短い髪、Tシャツ&パンツという、まるで少年のような出で立ち。スカートを履いているシーンもあるけれど、そこから覗くふくらはぎがムキムキッとしているあたり、「ちゃんと鍛えてるな~」とヘンなところで感心してしまった(笑) 刑事役のテレンス・ハワードがまたイイ男なんだわ~(ちょっとニヤケてるけど)。
a0021956_20241166.jpg

公式サイト

「ブレイブ ワン」 The Brave One (07年/アメリカ、オーストラリア)
監督=ニール・ジョーダン
出演=ジョディ・フォスター テレンス・ハワード ニッキー・カット ナヴィーン・アンドリュース
by pandarin_0728 | 2008-05-05 20:27 | DVD・映画鑑賞記